ジグの原理 2010-05-27 PM12:30
久々ではないですかね~たった一種類のメタルジグだけが爆発的人気を得ているのは
考えてみると、10年前にダイワ社のファントムブライトが発売され、一番釣れる!と大評判になった以来ですね
たしかにワタクシやスタッフ蔵北がこの闘魂ジグを初めて見た時の印象が「これは絶対に超人気になる」と感じました。
それは、ただ『安いから』や『最初からアシストフックが装着されている』という理由だったわけではありません
『釣れそうなオーラを感じる』ということでした(笑)
それはワタクシや蔵北が、単なる『センター、フロントウェイトのジグが大好き』という理由を通り越した何かを感じるメタルジグだったからです。
まぁ、これはあくまでもワタクシ達の勝手な感覚なので、無視してください(笑)
それでも、予想どおりの爆発的人気を得ているのは事実です
闘魂ジグをリピート購入いただいたお客様には『これは値段とか関係なく、凄く釣れて使いやすいから使う』とか、『別に高くてもこのジグを買うね、釣れるから』とか評価をいただいております。
そんな評価を聞いて、ワタクシ達も買おうと思ったら・・・
売り切れていました
本日たっぷり買い込もうと思います(笑)
さて、メタルジグの、飛行姿勢、沈下姿勢ついてちょっとまめ知識です。
現在発売されているメタルジグの重心(ジグの一番重たい部位)を大きく分けると、
●フロント重心
●センター重心
●リア重心
に分かれますよね。それぞれの特徴を簡単に書きたいと思います。
まずは沈下速度、キャストの滞空スピードについてです。
左がフロントウェイト、右がリアウェイトです。
では、この両者のどちらの沈下スピード、滞空スピードがはやいでしょうか?
単純に考えると、「リアウェイトじゃない?やっぱ下が重いほうがはやいでしょ」ってなりますよね。
しかししかし・・・
『重たい部位が下になり沈む、飛んでいく』というのは、形状が同じであって初めて成り立ちます。ここがミノーなどのプラグ類とは違うところです。
しかし、このメタルジグという商品はボディ素材の全てがオモリ素材で出来ているという性質上、『重たい部位が太くなる』ものです。その為、メタルジグという物質の沈下姿勢に大きくかかわってくるものは『水圧抵抗、空気抵抗』になります。要は『水、空気の抵抗が強い部位が進行方向に対して後部になる』ということです。
ジグが着水し、沈下を始めると、沈下スピードの遅い時間は重たい部位を下に沈下していきます。しかし沈下スピードが上がる(ニュートン力学)ことによって水圧抵抗が強く働く部位が後方にまわります。「姿勢が入れ替われば、両者とも同じやん」ってなりますよね、しかしルアーというモノには、ラインという抵抗負荷があります。フロントウェイトのジグは着水から姿勢の入れ替えが発生せずに後部を下に進んで行くのに対して、リアウェイトのジグはラインの浮こうとする力との反発が発生し、V字のように沈下していきます。
この時の水圧抵抗が強いのはどちらか、わかりますよね。
また、後方重心ジグがリアフック装着時に『エビ』というトラブル(フックがラインに絡む)がおきてしまうのは、ほぼこの為です。
それでは「リアウェイトのこれらの欠点を補うことはできないのか?」ということですが、必要なテクニックとしてサミングを適度に入れ、『進行姿勢の修正』が有効になってきます。要は『ジグの頭をこちら側に向けてやる』ということです。
、リトリーブ時のアクションについてですが、これはジグの形状により一概に言えません。ただ、引き抵抗の重いジグほど、良く動いていると予想されます。(フロント重心は軽いです)これは、使い手の引き方、テクニックによって、使いやすいものが決まってきますので、ご自身に合ったものを探すのが良いと思います。
ちなみにワタクシはフロント重心、センター重心が好みです
ワタクシなりの結論は、
●フリーフォール(ほったらかし)ではフロント重心のほうが沈下が早い、絡まない。
●フロント重心の方が飛距離が出る。
●リア重心は良く動く(アクションする)
●巻き抵抗はフロント重心の方が軽い。
●リア重心はサミング操作により、平行姿勢フォールができる。
こんな感じでしょうか。
センター重心(思い箇所が中心)ですが、これらの丁度真ん中にあたります。しかし、良くうたい文句として書いてある『水平姿勢で沈下』はありえないと思います。(笑)ワタクシ的にはどちらかというとフロント重心に近いのではないかと考えます。
ジグは構造が単純なだけに、釣具店に並んでいるのを見ただけでアクションや性質を分析しやすい部類の釣具だと思います。皆様もご自身に合ったジグを見つけて、より快適な釣りライフを楽しんでくださいね