BIRIKEN Rigit 75プロト完成! 2011-04-05 PM03:32
SIN-ZO BAITを上手く使われている方でしたらすでにお気づきのメゾットだと思いますが、
タダ巻きでの全く動かない「静」の波動、ロッドワークにより機敏に反応しダートすることによる「動の波動」、この2つの性能を臨機応変に使い分けることにより、強制的にバイトへ持ち込むことができるという荒業。
小魚は外敵に見つからないように、普段泳ぐ時はほとんど体を振りません。無駄な波動を出すことはそのまま「死」につながってきます。
しかし追ってに見つかった小魚は、一生懸命体を振りながら逃げます、そしてその殆どは逃げ切ります。
長くシーバス釣りをしているといろいろな場面に出くわしますが、一生懸命逃げている小魚ほど食われません。シーバスは頑張って追っかけていますが・・・
図体の割りにスピードとパワーの無いシーバスは、捕食がかなりヘタみたいです。
それを意識したSIN-ZO BAITでのメゾットが食わせる時はタダ巻き、追わせるきっかけをつくるロッドワークという作業です。
このBIRIKEN 75を制作するにあたって、製作者のBURNS田行氏に伝えたのが
「タダ巻きではほとんど動かないように!そしてジャークやトィッチにより激しくローリングダートすること!」
もっとも強調したのが
「一般ユースを考えないようにお願いします!」
という変態極まりないリクエスト(笑)
ここで言う”一般ユース”とは「投げて巻くだけでアクションするイージーな仕様」ということです。本当はこの”一般ユース”を意識することこそが商売としてルアーを作っている者にとって最も大切なことなのですが、今回のBIRIKEN 75を必要とするシュチュエーションにおいて、一般ユース向け仕様は全く逆なのです。
あのコモモを投げてる友人の横でシーバスをBIRIKENでボッコンボッコン出してやったシュチュエーションが記憶に新しいのですが、そのようなシュチュエーションで擢んでた効果を出させる為には、この「一般ユースを考えない」というコンセプトは大事なんですね(笑)
タダ巻きでスゥーっとくるだけの横の動きはフィッシュイーターにとってこの上ない捕食チャンスとなり、木の葉型のBIRIKENのローリングダートはフィッシュイーターに気付かせるための最良の策ってことです。
まぁ、いつも思うことなのですが・・・
フィッシュイーター用ルアー制作って難しい!
ってこと。
雑食魚用ルアーのほうがどれだけ簡単か・・・
手を焼かせてくれるのはいつもフィッシュイーターです。
難しいから面白いんですけどね。
さて、今夜はどこのフィールドで頭をなやまそうかな?