ボク、この業界を
ヤメランない理由の一つに、
フツーに生きてても
絶対お会いできることはないであろう、
ものスゴい逸材に出逢える
ってのがあって。
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もっ、スゴいのよ。
カムロくんを物陰に連れてってさ。
「ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ」
やってんの。
で、テキトーな頃合いで
「デハ、ドーモ…」
なんつって帰ってくワケ。
カムロくん、大丈夫か?
って声かけたら、
大将、虚空を見つめながら
ナノダックスの説明を延々、
繰り返すだけでさ。
二、三日したら、
コイツがどっさり
サンヨーナイロンから送りつけられて
来たってワケ。
カムロくん、そん時の記憶が
カンッゼンに抜け落ちててさ。