ショートバイト対策チューニング 2010-01-09 PM01:17
この時期のシーバスマンのお客様から良く相談されるコトなのですが・・・
「アタリがあっても乗らねぇよ」
というお話です。
低水温期シーバスを攻略する為のルアーチョイスとして、12cm以上のミノーを選ばれる方が多いと思います。水温が低く(寒く)運動能力が低下しているシーバスはもちろんエサを追うスピードも遅く(スピードを出せない)、エサ(ルアー)を吸い込む力も弱い為、あまり動きたがりません。自然界の鉄則として、『少ない運動量でよりカロリーの高いエサを捕食』という本能がありますので、この時期、大型ミノーを選ばれるのは理にかなってますね。(12cmミノーが大型ルアーかどうかは捕らえ方それぞれですが・・・)シーバスの動きが鈍いこの時期において『アタリがあっても乗らない』ということは多々あるのはしょうがないと思います、特にシャローミノー使用時に、あのウグイとは違う金属的なシーバスアタリがあったら、「せっかくシーバスがアタって来たんにぃ」って悔しくなります。トップウォータールアー使用時でしたら、水面爆発→生命感なし・・・ですね(笑)「明らかにシーバスやった」ってなります
そんな時には皆様はどんな工夫をされていますか?
いろいろな手段を試されているとは思いますが、ワタクシ的チューニングを紹介します。ただ、一つこれだけは言っておきたい事があります。
魚にはやさしくないです
なぜなら・・・
シーバスに丸呑みされる可能性が高いから
キャッチ&イート派のお客様にオススメします笑っ
まずは12cm以上のミノーによくある仕様ですが
この写真の中に、フッキングを邪魔している物があります。どれだと思われますか?
ヒントはこの写真です。
コレです。
テールフックです。
このハリがフッキングの邪魔をしているという意味を説明させていただきますねただ一つ理解して頂きたいことがあります。
この内容ですが、これはあくまでも、ワタクシ的実践法または昔からの仲間内での考え、経験、実績に基づいて書く内容であり、あくまでも販売メーカー、雑誌、TVなど、一般メディアがオススメしているチューニングではありません。
口の構造からシーバスは『吸い込み式捕食方』でルアーを水ごと吸いこもうとします。
ヒットまでのシュミレーションとしまして、
シーバスがエサ(ルアー)を発見 → 水ごと吸い込む(捕食) → 一旦ルアーは口内へ → 違和感を感じる → 吐き出そうとする → フックが口内壁に触れる → 嫌がり首を振る(アタリ) → アタリを感じた釣り人がアワセを入れる(テンションを強くかける) → HIT
これだけのプロセスが一瞬で行われていると考えられています。
オーナー製トレブルフックST-31,41 や、ガマカツ製アウトバーブフックのフック形状がネムリ形状(針先が内側に向いている)になっているのは、ルアー吐き出し時に、口奥に掛からず、針先が触れやすい唇(一番バレにくい)に乗った瞬間にフッキングするように作られているのですが、これはあくまでも、口内にしっかりルアーが入ってからのお話です。まずは口内にしっかり吸い込まれるようなチューニングが有効になります。
シーバスがルアーを吸い込む際に邪魔になるものがテールフックだと思い、特にフッキングの悪さが目立つ、河口や河川のような流れのある所での釣りにおいて思いつき、フッキング確立がズバ抜けて上がったチューンが
『テールフックを取っちゃうチューン』です
これで、横から後ろから、頭から、全ての吸い込みに対してスポッっとなりますということは、吸い込みの弱い厳寒期シーバスの吸い込みにも有効になります。
たしかにルアーの一番尖った部分に引っかかるものがあると、吸い込みにくいですよねルアーが口内に入る前に、テールフックが唇の外側に引っかかってしまいます。その為、それを外しちゃいますこれは本当に強力なチューンです。先程も書きましたが、欠点は『吸い込みやすくて喉まで入ってしまう』ということですそこでフッキングしてしまうと、大量出血の後、シーバスの息の根を止めてしまう可能性が大いにありますので、実践の際はお気をつけくださいまた、フックの重さに頼った作りをしているミノーはアクションに支障をきたす恐れがありますので、スイムテスト後の使用をオススメします
店頭ではここ数年で多くのお客様にこのチューンを紹介させていただいていますが、「魚にやさしくないからシークレットで」とことわっていましたねここで書いてしまいました(笑)
実は、ミノーを得意とする多くのメーカーのデザイナーにこのお話をさせていただいているのですが、さすがメーカー側の多くの方はこのチューンの威力を知っていました。ただ、12cm以上のミノーの場合だと、3フックじゃないと売れないそうです。四国のアカメ釣り師の間では良く行うチューンだとも聞いております。
皆様も興味がございましたら、一度お試しください。あくまでも自己責任ですよ(笑)