2ピースロッドの固着 2010-07-07 PM03:13
皆様こんにちは
良い天気ですね~、暑過ぎるくらいです
今夜も釣りの計画をたてておられるお客様も多いのではないでしょうか?
皆様の幸運をお祈りいたします。
さて、今日はトラブル回避法ということで、『2ピースロッドの固着』について少々書きたいと思います。
まずは『固着』とは何か?ということですが、ルアーロッドや投げ竿によく用いられる『ロッドの継部分が抜けなくなる』または、振り出し竿の『引き出しすぎによる収納不可状態』のことを言います。
実際、年間を通すとかならず数十名のお客様がこの状態に困り、駆け込んでこられます。
今回は継竿に絞って、この固着の対処法を書かせてただきます。
まず必要なものは、
●滑り止めラバー
となります。穂先側とグリップ側のロッドを手で握らなくてはいけませんから、滑り止めの意味でこれらが必要になります。(釣車に積んでおくと便利)
しかし、ワタクシ的にお薦めなのが、
必ず裏地がラバーになっているものを選んでください。(100キン物ではムリです)
ちなみにサイズは一番大きいものを選んだほうが、使いやすいですよ
そして継部の左右に30cm間隔でしっかり巻きつけます。(バームクーヘンのように巻くのではなく、幅広く巻いたほうが良い)
そして、足を並べて閉じ、ヒザ裏にあてがうように両手でしっかり持ちます。この時、両手を両ヒザ外側に当たるように滑り止めの位置を調節してください。
そして、竿を握る力を最大限に集中させ、一気にヒザを左右に広げます。
えいやーっ
意外に簡単に抜けますよ
●引く方向を水平に保てる
●ひねらずに力を加えられる
●足は手の何倍もの力がある←コレ大事
という人間の体の特徴をうまく使った方法です。
実際、駆け込まれたお客様の多くにこのワザを使い、目の前であっさり抜いています(笑)
ただ、これでも抜けない場合は、二人で綱引きのように持ち、ゆっくりとお互いの体重をかけてみてください。
これでも抜けない超重症ロッドは、メーカー送り(有料修理)となってしまいます。
ロッドベルトって、ただ棒を束ねるだけのものではなく、こういった救急道具にもなるんですよ
それと、振り出し竿の固着(ひっこまない)ですが、もっと難しい荒業があります(笑)
ワタクシ達スタッフはできるのですが、成功率は半分くらいですこの方法をお客様にはお教えできません(竿を折るキケンがあります)ので、かならず専門店にお持ちよりください。
以下はやってはダメなことです
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
●ひねって抜く(繊維破断を招きます)
●ガイドを握る(ガイドがモゲますし、最悪ロッドが折れます)
●何かを塗る(べトベトで作業ができない)
●ペンチで握る(必ずキズがつき、ロッドが潰れるか折れます)
●熱する(ロッドは熱に大変弱いです)
●叩く(あたりまえです)
実際、コレらを行ってからお持ちいただいても、直るものも直らなくなります
どうでしょうか?お役にたてましたでしょうか?
できれば、ご自宅で練習してみることをお薦めいたします。本番一発勝負は中々ビビリますから(笑)