ソールのお話 2010-08-20 PM05:42
富山湾のメインベイト、
イソスジエビ
店内水槽に投入しました
キジハタやカサゴを釣り上げると、吐き出すアレです
観察してると、エビの習性っておもしろいですね以前もコチラで書きました『乱舞』が突然起こったり、数十匹が同じ行動をとり始めたり、餌の取り合いや外敵とはちあわせになった時の行動など、見てると色々と発見があります。また、固体によってカラーが違ってたり、同じカラー同士でコロニーを作ろうとしたり・・・
是非!観察に来てくださいね
さて、今日はこれからの時期に必要となることの多い、フィッシングブーツのソールについて書きたいと思います。
ブーツのソールは大きく分けると
それと●ラジアルソールがあります。
ベテランの方でしたら、これらの使い分けを理解されていると思いますが、これからのアオリイカシーズンスタートとともに多くのお客様より質問を頂く内容なので、こちらで紹介させていただこうと思います。
まずは●スパイクソールです。
スパイクソールは名前の通り、ゴム底に長さ約5mmのピンが複数生えているものを言います。そのピンが接地面の凸凹に引っ掛かり、靴底の滑りを無くす構造となっています。
その為、凸凹のない接地面ですと引っ掛かりとなるものが無い為、意味を示さず逆に点で支えることとなり、接地面との摩擦が弱くなります。すなわち滑ってしまうということです。
シュチュエーションで言いますと、『新しいテトラポット』や『川底』、『ゴロタ場』、などは全く向きません。非常にキケンです。
そして●フェルトスパイクソールですが、
フェルト素材ソールの中にピンが飛び出ないくらいの長さで埋まっている構造です。まずはフェルト素材の特徴を述べますと、「非常に水はけが良く、接地面積が多く取れる素材」という性能を持っています。スベリの原理は、接地面とソールの間にできる水膜なのですが、このフェルトソールは水はけが大変良く、接地面とソールの間の水膜が全く出来ません、その為、グリップが効き、滑りやすいツルッとした接地面でも非常に良く効きます。そんなフェルトにピンの効果を持たせたものがフェルトスパイクです。
割と新しいテトラポットや、川底でもグリップが良く効き、滑りにくくなります。
ただし、全く逆の特徴をもった両者、言い換えれば、選び方を間違えれば逆に事故を招きかねません。
以上の説明を見ると、「それじゃフェルトスパイクが万能じゃん」となりますよね。
フェルトの特性もスパイクの特性も持ってるからです。
しかししかし、
フェルトは磯場やカキ殻のビッシリ生えているようなシュチュエーションでは、あっという間にボロボロになって消耗してしまいます。逆にボロボロになったフェルトが引っ掛かったりして、逆に危ないです。
明らかにスパイクが効くような場所であれば、ノーマルスパイクソールブーツを使ってください。
ワタクシの使い分けは以下の通りです。
場所:磯場、古いテトラ、冬場に凍りついた堤防、砂浜
使用ソール:スパイクブーツ
場所:ゴロタ場、河川、新しいテトラ帯
使用ソール:フェルトスパイクブーツ
という感じです。
今回はあえて初歩的な内容にしてみましたが、大事なことだと思います。
皆様に安全に釣りを楽しんでいただくのが我々釣具店の願いです
これからのシーズン、通年を通してみてももっとも釣りに行かれる時期だとは思いますが、安全対策を第一に、楽しみましょうね