シェルシートの特性を理解しよう 2010-09-30 PM12:04
最近、手からあらゆるエサのニオイがする店長柴犬ですこんにちは!
いや~、アオリでっかくなってきましたね~、ウチの冷凍庫のストックに余裕が出てきました
日中アオリばっかりやってますが、やっぱり3,5号の餌木の乗りが良いですもちろんメチャ小さいヤツは乗ってきませんが、胴寸18cm~23cm位のアオリばかり乗ってくるので、すぐにクーラーが重くなってくれます。捌く手間は小さいヤツも大きいヤツも同じですので、どうせなら大きいヤツを狙ってみてくださいね
さて、今回はシェルシートのことを少し書いてみようと思います。
今の時期でしたら、皆様は餌木のチューニングに使われているのではないでしょうか?
使用されている方のその目的のほとんどが、「ノーマルよりもアピール力を高め、人よりも沢山釣れるように」ということだと思いますが、シェルシートとははたして「キラキラさせてアピールを高める」だけのものなのでしょうか?、それについてワタクシなりの考えを書いてみようと思います。
シェルシートのことのついては、かなり前のブログでも書いたことがありますが、探すのがメンドクサイので、また書きます。
シェルシートというのはアワビシートとも言われ、みなさんご存知のとおり天然の貝殻を特殊製法でシート状にした製品のことを言います。アワビだけじゃなく、白兆貝、サザエ、メキシコ貝など、最近では様々な色のシェルシートが発売されています。それらはアピール力を高める釣具用チューニング用品として、餌木、ルアー、オモリなどに用いられ、釣り人の工夫意欲と想像力の手助けをしてくれます。
一般的な使い方は簡単、”貼りたいものに貼りたい形で貼るだけ”ですが、問題は貼ったあとにあります。
シェルシートは製品の特性上、普通のチューニングシール(フォオログラム、アルミなど)に比べ、格段に厚みがあり、粘着部の性能がよほどよくなければ剥がれてきます。また、貼りたい部分に汚れなどがあった場合も同じです。どこで剥がれ対策として”コーティングしてしまう”という発想が一番簡単なのですが、実は・・・大問題はココにあります。
最初に書いてしまいますと、
「シェルシートはコーティング材を被せてしまうと、その効果を失ってしまう」
ということです
本来、シェルシートを釣具に貼るという工夫は漁業者(漁師さん)の知恵として、漁業になくてはならないものでした。特に目の良い魚(カツオ、マグロ、カジキなど)に高確率で口を使わせる為に、引き釣り用のカブラに用いることが多いようです。当然効果は大変高く、今でも常識的に使われているのが何よりの証拠だと思います。
昔から、反射させるだけであれば金箔やメッキ、その他金属くらいはあったはずなのに、あえて加工の難しいアワビ殻を漁具に貼る、または魚の皮を貼ることにこだわった漁師文化、きっと加工は大変だったのでしょうね。
シェルシートを使う一番の意味とは、「天然素材であること」
科学的に言うならば、「細胞の光」です。もっと簡単に言うならば「生き物の輝き」です。
それは決して人工的に作り出すことは不可能なものです。
それら「細胞の光り」を生き返らせる為の一仕事に、漁師さんの知恵がありました。
使用する前に、貝貼カブラを海水に数時間漬け込んでから使用する
ということです。
理由は「シェルシートに海水を吸わせ、戻す為」
カップラーメンのようにです(笑)
海水で戻すことによって、天然素材であるシェルシートの細胞の輝きをとりもどさせるのです。
コートしてしまうと、海水を吸わなくなってしまいますので、「細胞の光」は取り戻せません
また、その「細胞の光」は紫外線を受けて反射するものなのに、コートが紫外線を遮断してしまいます。
とまあ、実践的には「コートをしない方がシェルシートの効果が高い」というお話でしたが、シェルシートを貼る目的も人それぞれで、単なるドレスアップを目的としている人も少なくないと思います。そういった目的であれば、展示状態で目を奪われるような美しさを放たせるコート加工は必要だと思います。また、生き物の反射とまではいきませんが、アワビのあの複雑な輝きは「細胞の光」の意味をしていなくとも、釣れそうな気持ちになりますそれでモチベーションアップに繋がるのでしたら、それも立派な”シェルシート効果”ですね。また、餌木の背中に貼ることによって、日中において釣り人側から見た視認性がアップしますので、操作性向上、位置確認に一役買います。
どういった目的で使うかは、それぞれだと思いますので、今回の内容が皆様の参考になりましたら幸いです