あおりいか餌木竿のガイド 2010-10-17 PM12:10
良いお天気ですね~
そういえば今日は氷見にてDAIWAのあおりいか釣り大会開催日ですね
みなさまの釣果が気になります
さて、今日はこの時期お客様からもっとも多い質問についてワタクシなりの意見を書かせていただこうと思います。
それは「餌木竿はどのガイドのものを選べばいいですか?」という質問についてです
それでは、現在の餌木竿ガイドを大きく分けて紹介したいと思います。
LCガイドモデル
「ローライダー」とも言われます。投げ竿などにも使われていますね。
ワタクシの知る限りPEライン用ガイドとしてはもっとも古い部類に入るものだと思います。
一番手前(リールに近い側)のガイドからすでに小径ガイドが使われていることが殆どです。
その効果とは、手前ガイドをPEラインが通る際に起こる「らせん状PEラインのブレ」を小径ガイドで強制的に押さえつけることによってPEラインを直線的に送り出す効果が期待でき、その後にあるガイドを通る際にスムーズな糸通りが実現する、すなわち「ラインが暴れないので、ラインがガイドに巻きつくトラブルを未然に防げる」という大変効果の高いガイドです。
欠点は特に記載されているわけではありませんが、ワタクシは「飛距離が落ちる」ような感じがします。
Kガイドモデル
最近流行りの最新式ガイドシステムです。
大きな特徴は「糸ガラミ自動解除システム」という機能を持つことです。
LCガイドと大きく違うのは「ガイド径を大きく取れる」ところにあります。そもそも「絡みを未然に防ぐ」という概念ではなく「絡み付いても糸が放出される力でほどける」というメカニズムを利用しているので、LCガイドではほぼ使用不可能だったナイロンラインやフロロラインも対応するガイドです。また、LCガイドに比べてコストがグッと安く、その分販売価格のお求め安さに反映してきますね。
欠点は、LCガイドに比べて若干、「風の影響を受けやすい」と感じます。
YSガイドシステム
昔からの定番、一番ノーマルなガイドです。
昔からのベテランアングラーの方々でしたら、一番見慣れているのではないでしょうか?
ワタクシもこれが一番好きです。
コスメ(見た目)的にも一番ルアーロッドらしいといえばらしいです(笑)
しかし、上記の新しいガイドシステムのような機能は持ち合わせておりません。
キャスト法、糸を絡ませないテクニックが少々いるかもしれません。
現時の餌木竿ではなぜか、このガイドを採用しているロッドは安価なものが殆どで、高額の高性能ロッドには採用されていないようです。なぜなんでしょうか・・・
その昔、ZENAQの「アソート」シリーズという餌木竿が、またその後ブリーデンからもこのガイドを採用していた餌木竿があったのですが、現在はこのガイドを装備しているハイエンド餌木竿というものを見たことがありません。
そうそう、この時期お店にはご友人連れ、カップルでのあおりいか釣りを楽しむ為に「初めてあおりいか釣りをする相方に一式えらんでください、俺は5マン位のいい道具持ってるからいいけど、相方はあんまりやらんから一番安いセットでね!」とよく相談をいただきます。
もちろん、滅多にあおりいか釣りに行かれないということで、一番安いセットをお薦めさせていただくのですが、それに付け加えてアドバイスさせていただくのが、「もしよろしければ、その彼氏様の道具を彼女様に使わせてあげてください、そしてこのセットは彼氏様が使ってください。」と御願いすることがあります。
それは、「連れてった彼氏ばかりが快適に釣れて、馴れていない相方が糸がらみなどのトラブルばかり起こって釣りにならない」ということを防ぐ為です。
高額なセットは使用ガイドもLCガイド、Kガイドを採用していることが多く技術的な糸がらみ防止能力がなくとも糸がらみ、バックラッシュが起き難いことから初心者にもっとも適していると考え、そこそこ経験のある餌木師は、糸を絡めない技術に長けているはずですので、YSガイドの安価なセットでも釣りが行えると考える為です。
それでこそフィフティーフィフティに楽しめると考えて、そのようなアドバイスをさせていただいているのです。
「釣れると聞いて連れてきてもらったのに、先生ばっかり釣れて、ワタシは釣りにならない」
ワタクシも人を釣りに連れて行くときに、一番思ってほしくないことです
やはり、一緒に釣りにいくすべての人が同じ楽しさを感じてほしいと思っています
もし、初心者、未経験者を釣りに連れていかれる機会のあるお客様がいらっしゃいましたら、是非、上記のような道具の交換を行ってみてくださいいつも使っていない道具で釣るのも新鮮で楽しいですよ