ラパラって凄いのよ 2012-10-26 PM12:38
やっぱいいねコレ
ラパラ18F
10代のころから雷魚釣りをメインに使っていました。
今ではプラッチックで中国にて大量生産されている国内メーカールアーの影に隠れ気味ですが、スズキ釣りが古くから盛んな県では今でも探し回ってる方が大勢いると聞きます。もう廃盤ルアーですしね・・・
最近(10年内)スズキルアー釣りを始めた方では使われた経験のある方は少ないのではないでしょうか?
これが現在の魚用ルアーの元祖なんですよ
このラパラ18Fですが、現在では国内販売は休止しています(海外では今でも販売)
それがまた使いたくなって、ワタクシ探し始めました。
・・・が!無いですね(笑)
そこでラパラの事をご存知ない方に少し書こうと思います。
ちなみに、ネットで調べても、これから書くことまでは出ていないと思います(笑)
ラパラを最初に製作したのは”ラウリ・ラパラ”さん(以下ラウリ)というフィンランドに住む漁師のおじいさんです。
ラウリの住む村は貧乏な田舎で、大変信仰心の強い村です。
まあ、田舎漁師って感じです。
1930年代、ラウリは生活の為に魚を獲る道具として魚型の擬似餌を使って生活していました。それが現在のラパラの完全初期モデル
ちなみに元祖はリップレスです。
宗教的に「森には精霊が住む」や「あの木彫りの像には神が宿る」など、”モノには魂が宿る”という考えの強い村で育ったラウリは、当然のごとく自らの手で作り出す”魚型漁具”は魂が宿るものと考えます。それはごく自然なこと
魂を宿らすために使用したメイン素材、それは「バルサ」です。
ちなみにフィンランドではバルサは採れません。そのへんにはいっぱい木があるのにわざわざ海外から取り寄せてまで「バルサ」を使いました。流通も大変な1930年代にですよ(笑)
それには意味があります。(最後に説明します)
そしてラパラ内部には針金を通し(今で言うワイヤースルー構造)
まわりを銀紙で覆いました(アルミフィニッシュ)
「バルサ」「はりがね」「銀紙」この3つが重要
そして「信仰心」
その3つの素材と「信仰心」が何を意味するのか、お気づきでしょうか?
魂を宿らすために選んだこの素材の意味
バルサは擬似餌のメイン素材となりうるもの、すなわち「肉」です。
発泡素材などなかったこの時代に、一番やわらかな素材である「バルサ」を使いました。
「木」では
硬くて”肉となりえない”と考えたのだと思われます。
そして針金はというと「背骨」です。
背骨である以上本体の真ん中に通さなくてはならないと考えます。
最後に銀紙ですが”肉のまわりを覆うもの”すなわち「皮膚」ですね。
肉、頚椎、皮膚
すべてを持つものを作ることにより、この疑似餌には魂が宿り、多くの魚を捕らえることができると考えたのです。
そして大量の魚を捕獲することに成功し、一躍有名に。
余談ですが、その後フィンランドがドイツに占領された時にドイツの将校にラパラの凄さを評価されたというエピソードも残っています。
のちにアメリカの資産家から「アメリカ進出」の話をもちかけられ進出することとなるのですが、その話はまた今度
ラパラって凄いですね
信仰心から産まれたこの作りが、後に「世界一釣れるルアー」として認められる・・・
現在の考えではラパラの釣れる理由を
バルサ素材=柔らかく、中が詰まっている
ワイヤースルー=頚椎動物と認識
アルミ貼り=内部と異なる素材で覆おう皮膚
と考えられています。
しかしラパラにはジャパンSPカラーなるものが存在しています。
有名なのは「レッドヘッド」「チャートバックパール」「コンスタンギーコ」などでしょうか?
それらも釣れますが、あえて欠点をいうならば「アルミを纏っていない」ということ。
日本人、そこまでは気が付きませんでした(笑)
日本一スズキの魚影が濃いと予想される東京湾でもっとも釣れるルアーと、昔から愛用されているラパラ。
絶大なヒットカラーは「オレンジ金」と「パーチ」です。
両者はまさに「アルミ貼り」
メディア社会の現在、大量生産品であるプラスチックルアーが主流となり、ラパラの影は薄くなりつつありますが、ワタクシの古くからのルアーマンの仲間は今でもラパラ最強説を唱え続けていますしメインルアーとして使用しています。
そんなラパラもまた、今後復活させたいルアーの一つですね~
なんかやりたいなあニヤニヤw