毛鉤 2011-11-17 PM12:18
BIRIKEN Reflex
現在すでに販売しているルアー。
半年前に発売、テストも十分に繰り返しようやく販売することができた。
最初は「誰しもが使えないルアー」をコンセプトとし、非常に特化させた性能を持たせるように設計した逸品である。
発売から約半年、累計1000本以上(把握していない)の販売実績があるが、「コレで釣れるのは一握りのアングラー」だと思っていたのが正直なところ。
しかし、予想を覆す数の全国的の釣果報告があった。
全員がワタクシが考える正しい使い方を行っているとは到底思えないのだが、異常な釣果報告はすべて事実。
なんか嬉しくもありいたたまれない気持ちが無いわけでもない。
「一般ユース化」
これを素直に喜ぼうと決心した。
ここでもう一度BIRIKEN Reflexシリーズのおさらい(75、55共通)
◆キャスト性能・・・同サイズ業界内最高飛距離
◆フォーリング・・・水平ローリングアクションフォール
◆スローリトリーブ・・・ノンアクション(非常に細かなウォブリングが起こる場合がある)
◆ファーストリトリーブ・・・S字スラローム(ワイド)
◆ゆるいロングジャーク・・・ローリングヒラウチダート
◆ゆるいショートジャーク・・・ローリング&左右ダート
◆きつめジャーク・・・向かない
◆SeaBassバイトTYPE・・・激しく吸い込む(丸呑み)
これが現段階でのすべて。
これはこれでいい、だけどもっと特化させたいという気持ちが正直なところ。
やはり気になるのが「ただ巻きのアクション」
できれば泳いでほしくない!
S字スラロームなんていわば「でくの坊」的なアクション。
バランスの悪いルアーを作れば必ず「S字スラローム」になる。
ルアーを作っている作家であればだれもがわかっている事。
ルアーの評価が厳しかった昔であれば当然却下となるアクションである。
現代は評価基準もグッと下がり「S字スラロームがいいんだよ」とあたかもアクションの一つのように評価される。そしてルアー作りが簡単になる・・・
このBIRIKEN Reflexはその他の性能を特化させたため、「S字」というでくの坊アクションが出てしまうのは仕方ないのは分かってはいるが、ワタクシ的にはやっぱり消したいアクションの一つであり非常に引っ掛かる部分ではある。
できれば「スロー時の軽いウォブリング」も消したいアクションの一つ。
そこで考えた結果として
「ルアーを後方から何かしらの抵抗により引く力を与え、リトリーブ時に本体を安定させる」ということだった。
テールフックを外し、プラ製のテールなどの抵抗も思いついて実践もしたが、腹部トレブルフック一本の「飲み込まれ頻発」の恐ろしさは予想がついていた。
ただでさえ飲み込まれ確立が激高のBIRIKENである、さらにテールフックをはずすなんて恐ろしくて出来ない・・・
やはりコレしかなかった。
フェザーフック
やはり安定した。
ウォブリングが消えた!
S字スラロームもおとなしくなった!
ジャーク後のストップ性能も上がった!
左右ダート時のストップ感も良くなった!
真骨頂である「ローリングダート」には全く支障がない!
性能を特化させた「完璧なBIRIKEN」の完成である。
昨日、お店に来てくれたオレンジ北村クンにこのフェザー仕様を教えた。
そして製作、すぐにフィールドに向かった。
2時間後に北村クンから電話が掛かってきた。
泣きそうな声で「柴ク~ン!ランディングできませ~ん!!!」って(笑)
どうやらタモが壊れて使えなかったらしい・・・
北村「今、魚が足元まで来てるんですけど1メーター近くあります!それだけじゃなくかなり太いです!去年シバ君が釣った11キロなみの体高はあります!あぁーっ!口元にルアーが見えません!完全に喉まで飲み込んじゃってます・・・リーダーズタズタです・・・」
息が切れきれの北村クンの様子から、軽いチアノーゼ気味なのが分かった。
北村「あーーーーーっ!!!やっぱ切れました・・・」
北村クンはバラしたことよりルアーのフックを折っていなかったことを悔やんでいた・・・
「ビリケン無くしちゃったよーーー」と悲しむオレンジ氏(笑)
詳しくは彼のブログを見てあげてください。
ちなみに彼はこの2ヶ月でいくつもビリケンをロストしているwww
残り1個らしいです。
もうすぐ入荷するからまっててね(笑)