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おはようございます。
いつも当店のブログをご覧下さりありがとうございます。
アニメは日本の重要な産業でもっと国内での発展育成に尽力すべきと考えている明石店・岡田です。
さて、ここ最近の大蔵海岸では例年のごとく夜釣りでスルメイカが釣れ始めました。
先日(5月13日)に私も行ってきました。
恥ずかしながら私、今まではイカ釣りはエギングばかりで40年の釣り歴でスルメイカのウキ釣は初めての経験でしたが、 予めのリサーチで何とか胴長10~15センチ5ハイを手にする事が出来ました。 (スルメイカ釣りではビギナーです!)
そこで今回のブログはスルメイカビギナーによるビギナー向け釣り方ブログ第1回『スルメイカのウキ釣りの巻き』です。
仕掛けから説明しますと大きく分けて2種類『テーラー』と『串刺し仕掛け』があります。
左手前がオモリ付きテーラー、奥がオモリなしテーラー、右が串刺し仕掛です。
私が先日、初めて釣ったのがテーラー仕掛けです。
ウキと水中ライト、ハリスとテーラー(または串刺し仕掛け)といった感じですね。
テーラーですがイカのサイズ的にはSサイズでも良いと思うのですが、エサのキビナゴを乗せるのには小さすぎるので Mサイズが無難ではないかと思います。
2~3号のオモリ付きを選ぶのですが、その辺りはお好みで良いと思います。
ちなみにオモリの付いてないテーラーもありまして、水中ライトの下に矢引(70センチくらい)のハリスを結び、 その下にオモリなしテーラー、その下にまた50~70センチほどのハリスを結びオモリ付きテーラーを結ぶという2段仕掛けでもいけます。
ただ2段仕掛けは投入の際にサミング(仕掛けの着水前に指で軽くスプールに触れてブレーキをかけ、ウキよりも仕掛けを前方に着水させる技術)をしなければ絡む率が高いので、馴れていない方はオモリ付きテーラー1つのみの仕掛けの方が良いと思います。
ウキですが私が使用したのは下の写真の右側、3号負荷の電気ウキです。
テーラーは勿論ですが、この釣りは結構ウキがキモかもしれないと思いました。
3号負荷のウキに2号のテーラーと水中ライトで丁度かなぁ、と思ったのですが当日は波が無かったので若干ウキの浮力が勝ってしまって 、もう少し沈めたい感じでした。
波気がある時はこの組み合わせで良いと思うのですが、波の無い時は少し沈め気味にした方が食い上げのアタリも取りやすいのでは? と思います。
アタリが小さいのとウキ下が比較的浅い(当日は2ヒロほど)ので固定ウキの方が感度に優れていますね。
もちろん、竿が短かったりウキ下が深ければ誘導ウキにしなくてはいけませんが、当日は食い上げのアタリも多くて固定ウキが 感度に勝っていると感じました。
オモリ内蔵の自立タイプか、オモリが必須の否自立ウキを選ぶかですがこれも食い上げのアタリを考えると否自立が有利かと思います。
(自立タイプは食い上げのアタリが出ないのでは?と思います。否自立のウキは食い上げの際はウキが寝てしまうのでアタリがよく分かると思われますし、実際そんなアタリもありましたので)
写真の電気ウキでなくても2~3号負荷のウキでケミホタルが付けられる物ならOK!
誘導ウキもシモリペットを使いその上下を浮き止めでサンドウィッチにすると固定ウキとして使えますよね。
誘導ウキを固定ウキにする小道具です。
水中ライトですがレインボー発光の物を付けましたが、効果は比較対象が無いので分かりませんでした。
ただ、この釣りのベテランの方は皆さん口を揃えて付けた方が良いと仰るので効果はあるのでしょうね。
船からのスルメイカでは発光体は不可欠ですので、岸からでも効果ありと思います。
竿ですが私はシマノの『ボーダレスBB 495M-T』を使用しましたが、3号程度のオモリ負荷の竿でしたら何でもOKです。
4.5M~5.4Mくらいはあった方が遠投も効きますので使いやすいです。
道糸は3号、ハリスは2号を使用しました。
エサはキビナゴ。テーラーの上に乗せて付属の針金で巻き付けます。
当日のアタリ方はウキがポコポコと不自然に動いたり、流れてるウキが止まったり、食い上げてウキが寝たりするアタリが多くて、ウキが消し込むような大きなアタリは1回だけでした。
とりあえず不自然さを感じたら竿を立てて、聞きアワセしてみるのが無難です。
仕掛けのセットが出来たら、大蔵海岸は東西の流れが速いので横の人との感覚を見極めて山なりにキャストします。 (ライナー性のキャストは仕掛けが絡みやすいですので注意!)
ある程度ウキが流されたら横着せずに上げて、マメに打ち込みなおしましょう。
いつまでも流していたら隣の人とオマツリになりますので・・。
ウキ下は1ヒロ半~2ヒロ少しの間を探ってみて下さい。
(1ヒロは約1.5メートルです)
群れが回遊してきてアタリがあったら、もたつかずに手返しよく釣るのが数を伸ばす秘訣です。
群れが大きければ時合い(地合い?)も長続きするようですが、当日は群れが小さかったのか時合いも短くて写真撮影をしていたら 数を釣る事が出来ませんでした。
巻いてくる際に少しでも重みを感じたら緩めずに巻いて下さい。
早く巻きすぎても水面で仕掛けが暴れてイカがバレてしまいますので、落ち着いてゆっくりと。
初めてのスルメイカですが感想は『待ちの釣り』ですね。
回遊してくるまでじっくりと粘ってみて下さい。
(運が良ければ釣り開始すぐにアタリがあるのでしょうが、当日は1時間半以上経ってやっとアタリがありました)
ところで今回のブログ、「思われます」とか「でしょうね」と言う言葉が多いのは私がスルメイカビギナーだからです。
自分の経験値を加味して書いてみました。
さて、スルメイカビギナーによるスルメイカの釣り方講座はいかがでしたか?
ベテランの方は「何言っとんねん!このヘタクソ!」と思われた方もおられるでしょうね。
(堪忍してつかぁさい・・)
ビギナーの方にもわかりやすく説明したつもりですが、分からなかった部分は当店スタッフに気軽にお聞き下さい。
スルメイカですが何時まで釣れ続くのか予想が出来ません。
回遊魚ゆえの運命ですね。
釣ってみたいと思われる方は、早めにお越しになる事をオススメします。
さぁ、次回はどの魚について書きましょうか?
遠方からの方に向けて明石の釣り場や見所・グルメや歴史について書くという手もありますね。
追記-当店には私など足下にも及ばない大蔵海岸マイスターも待機しておりますのでどんな事でもお気軽におたずね下さい。 皆様のご来店をスタッフ一同、お待ちしております。
こんばんは~ まるは明石店 勝瀬です
皆様!!
遂に大蔵海岸に
スルメがやってきました~~~~YO!!!!
これからは
夜釣りが熱い!!!
本日もいい感じに
釣れている?みたいですゾっ
スルメは釣れるうちに釣らなきゃ、
いなくなっちゃいますからね~
行くなら釣れている
今
に行くべきなんですYO!!
仕掛は
テーラーのウキ釣り仕掛けや
エギなんかでも釣れちゃうわけで・・・
好みのスタイルで楽しんで下さいね~
そんなスルメフィッシング、
忘れちゃいけないのが・・・
・・・。
・・・。。
DON!!
「スルメ釣りは光らせてなんぼ!!」
メースルゲットしちゃいましょ~
お手軽に明石の防波堤で狙える
スルメイカ!
是非釣行してみてはいかがでしょうか?
仕掛や釣り方はスタッフまでお気軽にお申し付け下さいね
おはようございます。
いつも当店のブログをご覧下さりありがとうございます。
春アニメは『僕らはみんな河合荘』『悪魔のリドル』がいいなぁと思っている明石店・岡田です。
最近スランプで筆が進んでなかったのですが、やっと脱出できたようで、ついに毒魚の話の締めをさせていただこうと 思います。
少々長くなりますが興味を持たれましたらご一読下さい。
早速ですが毒の強弱を表す基準に『LD50値』というものがあります。
これは英語の『50%Lethal Dose』の略で訳すと『半数致死量』と呼ばれています。
(余談ですがLethalとはメル・ギブソンとダニー・グローヴァ―が出演していた映画『リーサル・ウェポン』のリーサルです。 意味は『致命的な』とか『必ず死に至る』とかと言った感じですね)
ある毒物をマウスやラット、モルモット等の実験動物に投与した場合にその半数が死亡する容量の事で、 投与した動物の50%が死亡する容量を体重1キログラムあたりの量(mg/kg)として表します。
50%値が用いられるのは統計学的にばらつきが少ないから、とされています。
たとえばLD50=0.02mg/kgという毒物を体重70キロの10人に投与したとして、0.02×70で1.4mgで5人が死亡するはずです。
ただこれはあくまで推定値であり多々の問題点を抱えています。
単純に70倍すれば良いのか!という問題ですね。
各種動物によって、毒に対する耐性や感受性が違うのです。
例を引くと、有名な幻覚剤『LSD』に対して、ネコは強い耐性を持っています。
ネコの体重比で割り出した量をゾウや人に投与するとたちまちに死に至ります。
新陳代謝の速度も計算しなくてはいけません。
回りくどくなりましたが、ここで言いたいのはLD50値が絶対的な ものでは無く、あくまでも目安として考えるべきと言う事なんですね。
生物による毒を受けた場合は、それが経口か刺毒かどうかやその際の健康状態や刺された位置、受けた毒の量・ すぐに治療できたかどうかや体質によってLD50値は変わってくると言う事です。
最近、LD50値は動物愛護の観点から廃れつつあるようです。
(確かにそんな不安定な数値の為にマウスやラットを犠牲にするのはどうかとも思えますね)
参考までに各種生物毒のLD50値を調べてみましたので表記してみましょう。
海産生物以外も参考に表記してみました。
(数値が小さいほど毒が強力という意味です)
有名な毒グモ『タランチュラ』です。
種類にもよりますが、」致死量はLD50値=50mg/kgで、この程度ではよほどでないと人間は死に至りません。
たまに釣れる『アカエイ』ですが致死量はLD50=28.0mg/kgでこのくらいになると刺されたた場所によっては死に至ります。
事実、オーストラリアの著名な自然保護活動家スティーブ・アーウィン氏が2006年にダイビング中に胸を刺されて死亡しています。
心臓近くを刺されたのが致命的だったようで、ほぼ即死状態だったそうです。
指された場所が重要という証左ですね。
沖縄の毒蛇『ハブ』ですがLD50=3.42mg/kgと言われています。
出血毒と言われる体細胞や組織を破壊する毒で、後遺症が残る事が多いくせ者です。
血清が有効ですが、咬まれた場所の壊死などが起こる事が多いです。
超有名な毒蛇『キングコブラ』ですがLD50値は意外と低くLD50=1.7mg/kgです。
ただ一噛みで注入される毒の量が多いので極めて危険です。
神経毒で、脳から筋肉に出される「呼吸しろ」や「心臓を動かせ」と言った電気的命令を遮断するので呼吸麻痺等が起こり死に至ります。
人間の致死率は7割以上ですが、後遺症が残りにくいのが救いでしょうか。
ちなみにゾウでも快心の一噛みを柔らかい部分に受けると、3時間ほどで死亡します。
水族館でお馴染みの『ミノカサゴ』ですがLD50=1.1mg/kgと結構強力です。
単純な毒の強さならコブラよりも上ですね。
毒の主成分はタンパク質なので、刺された場合は50度程度に温めて痛みが引くのを待ち、医師の診察を受けて下さい。
魚類最強はこいつ『オニダルマオコゼ』でLD50=0.8mg/kg(皮下)、運悪く静脈にでも毒針が入ればLD50=0.2mg/kgと圧倒的です。
南太平洋の珊瑚の海に主に生息する魚ですが、海中で刺されると痛みによるパニックで溺死する事が多いそうです。
まともに踏みつけるとビーチシューズなどは簡単に貫通する強力な毒棘を持っているので要注意です。
海産生物の次は『オニヒトデ』でLD50=0.14mg/kg。
サンゴを食い荒らす嫌われ者ですが、時たま大発生します。
大発生時は10m四方に4~5匹程度居るので計算すると1平方キロに4万匹以上いる計算ですね。
大発生していない平常時には1平方キロに2~6匹と言われてますので、むしろ珍しい生き物です。
私も生で見たのは高知県土佐清水市の三崎漁港で見た事があるだけです。
棘皮動物とは思えない移動スピードで、ジグで引っかけて上げようとしたものの、あまりの重さに海面から持ち上げる事が出来ませんでした。
ちなみに刺されると刺された部位が壊死したり、関節付近だと関節が曲がらなくなるなどの後遺症が残る事もあるそうです。
この毒も60度で変質して、効力を失うそうです。
こんな猛毒生物にも天敵があり、修験者が吹いているホラ貝にかかるとひとたまりも無く食べられるそうで哀れですね。
最近すっかりメジャーな『ヒョウモンダコ』ですがLD50=0.02mg/kgと超強力です。
毒はフグ毒と同じテトロドトキシンで、ひと噛みで注入される毒は成人7人の致死量にも至るそうで恐ろしい限りです。
日本でも神奈川県辺りまで生息が確認されているので注意が必要です。
ちなみにタコのくせに墨は吐きません。
余談ですが明石でもおなじみの『マダコ』にもクチバシに『チラミン』という毒素が有り、体質によっては咬まれると痺れを感じたりするそうです。
こいつは恐ろしい『アンボイナガイ』
LD50=0.012mg/kgで紀伊半島以南の海に生息しているそうです。
唾液腺が毒腺になっていて、矢のような形をした、かえりのあるモリの様な歯(歯舌)を打ち込んで魚などを補食します。
神経毒なので呼吸を保てれば助かる率も高く、死亡率は2割程度(呼吸確保出来ればですが)です。
ちなみに『アンボイナガイ』を含むイモガイ類は大なり小なり毒があるそうなので、見た目の美しさに惹かれて手を出すのはよした方が良いですね。
余談ですがこんなアンボイナガイにも天敵がありまして、同じイモガイ類の『タガヤサンミナシ』にかかると、あっさりと捕食されてしまうそうです。
オーストラリアやニューギニア・ベトナム南部やフィリピンに行く方は気をつけましょう。
キロネックスと呼ばれる事が多い『オーストラリアウンバチクラゲ』でLD50=0.001mg/kg。
沖縄にいる『ハブクラゲ』の近縁種ですが、ずっと大きくて秒速1.5メートルで泳ぐほど遊泳力も強く、恐ろさはクラゲ界№1です。
死亡事故も多数報告されている恐ろしいクラゲです。
刺されたら真水で洗わずに酢をかけて洗い流すのが有効とされていますが、刺された後は紫色の跡が長く残るそうです。
ただ毒棘は短くてパンスト程度の厚みがあれば防御できるので参考までに。
海産物№1は『マウイイワスナギンチャク』をはじめとするイワスナギンチャク類でLD50=0.0005mg~0.0001mg/kg。
毒素は以前のソウシハギのブログで触れた『パリトキシン』で、刺されると心筋・肺血管を収縮させ赤血球を破壊するので窒息するように死亡します。
マウイ島ハナ湾では祟りがあるとされて触れる事はタブーとされていました。
実際、採取・研究したオアフ島にあるハワイ大学の研究室が火災で焼け落ちたり、研究者の1人が高熱で倒れたりしたそうで、まさか祟りとは思えませんが・・。
ちなみにパリトキシンですが青酸カリの8000倍程の超強力な毒素で、成人で0.000004グラムが致死量とされています。
触れたら終わりですね・・このレベルになると。
海産物最強の毒素と言われていますが、納得のレベルです。
(サザナミハギ等から見つかっている『マイトトキシン』も強力でLD50=0.0000025mg/kgとパリトキシンと1位の座を争ってます)
16世紀スイスの医師で錬金術師のパラケルススは『すべての物質は有毒である』と言ってのけました。
確かに水でも飲み過ぎて中毒死した例もあるのであながち間違いではありません。
LD50値に基づいて生物毒について説明してきましたが、人工毒では中国の毒餃子で有名になった『メタミドホス』LD50=16~21mg/kg、 『青酸カリ』でLD50=3.0mg/kg、『サリン』LD50=0.05~1.1mg/kgと幅があります。
精製の純度やその時の温度・湿度等に左右される不安定さで、今ひとつ参考になりません。
自然界最強の2巨頭はボツリヌス食中毒の毒素『ボツリヌストキシン』LD50=0.0000011mg/kgと破傷風菌の毒素『テタヌストキシン』LD50=0.000002mg/kgでしょうか。
『テタヌストキシン』はトキソイドと言うワクチンで簡単に抗体を得られますし、1984年に真空パックの辛子蓮根 で36人が中毒して11人が死亡して有名になった『ボツリヌストキシン』は100度で1分ほどの加熱で無毒になります。 500グラムで全人類を死滅させる事が出来る『ボツリヌストキシン』もあっさりしたものですね。
さて、2013年8月より長々と毒魚について書いてきましたが皆様は何か得るものがありましたでしょうか?
もしも参考になった!と仰っていただければ幸いです。
ソウシハギから始まった毒魚シリーズ、これにてお開きです。
次回のブログからはわが店のある明石で釣れるお魚についてビギナー向けの釣り方や、遠方から明石に釣りに来られた方が釣りのついでに楽しめるような、明石についてのよもやま話について書きたいと思います。
(直接釣りに関係のない話も出てくると思いますが、そこはご容赦くださいませ)
追記-暖かくなりましたね。
本格的な釣りシーズンに入ってきました。
私もそろそろ親イカや、日本海への遠征に出かけねばと思っております。
アングラーズグループは一丸で皆様の楽しい釣りをサポートさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。