バンクーバー釣行記③ (スタッフ釣り情報『島外編』)2010-02-20 AM05:19
いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。まるは釣具洲本店のスタッフ井手です。こんにちは
連日熱戦が繰り広げられているバンクーバーオリンピックですが、私のバンクーバー釣行記は今回で閉幕です。
↑天気のいい日のバンクーバーのダウンタウンです。また行きたい。
前回までのあらすじ・・・カナダのバンクーバーに行ったまるは釣具洲本店スタッフ井手だったが、投げ釣りでボーズ、ウキ釣りでウグイ1匹という散々な釣果。やはり、日本のスタイルは通用しないのか、ただ私がしょぼいだけなのか・・・
後悔しないためにはどうすればいいか私は考えました。結論はただひとつ、このままの釣果では日本に帰りたくないということでした。ちっぽけな島から来た私にとってカナダの大自然に勝つことなどとうてい甘い話。妥協してどんな手段を使ってでも魚を釣らせてもらうことに決めました。
日本人観光客用のパンフレットに載っていた
「サーモン釣り体験」 これだ。これしかない
しかし、パンフレットには、「釣り未経験の方でも大丈夫です。」と書いてあります。
釣具店店員がそんなんでいいのか
と心が揺らぎましたが、そんなことは言っていられない。
釣り方は、海でのトローリング。竿を2本出して、1本にルアー、もう1本にエサを付けてトローリングをします。ルアーはスプーンで通常のものより遥かに薄いペラペラのスプーン。エサの方は、へリングという冷凍の小魚に釣り針の付いたキャップ状の物を頭にかぶせます。このエサは、このキャップみたいなものにより回転するようです。
仕掛けの途中に集魚板を付けます
竿はムーチングロッド、リールはフライリールのようなリール。
確か、日本のメーカーだったような・・・
これだけだと仕掛けが浮き上がりますが、竿が柔らかいので重いオモリは付けられないのです。
そのため、下の装置が必要となります。
これがダウンリガーという装置です。巨大なオモリがウインチの先に付いており、それにラインを引っ掛けてサーモンのタナまで沈めます。トローリングしているときはオモリが付いている状態なので仕掛けが浮き上がらないのですが、魚が掛かったショックで引っ掛けたラインが外れて、後は柔らかい竿で魚と1対1でやり取りができるという仕組みです。日本でもレイクトローリングで同様の釣り方をすると聞いた事があります。
まず、釣れたのは、子供のキングサーモン。スレでしたけどルアーに来ました。小さいけれど一安心。
そして、約60cmのキングサーモン結構、引きました。嬉しすぎて何がなんだか良く分かりません。しかし、冷静に考えれば、私はリールを巻いただけですけど・・・
しかし、カナダには厳しいルールがあり、ぎりぎりこのサイズはリリースしなければならないとのことでしたのでリリースしました。飛行機代をケチったため、大きいサーモンが川を遡上してしまった後だったのです。これ以上のサイズは海にはいないとのことでした。来年以降の秋に遡上するサーモンしか海にいないということです。なんとか、まともな魚が釣れてくれました。これで日本に帰れることになったのでした。
そんなこんなで私のバンクーバー釣行記は期待はずれのままで終りますが、まじめなことを最後に書いて締めくくりたいと思います。前にも書きましたが、日本より遥かに自然豊かなカナダですが、釣りをする為には事細かにルールが決められており、どこで釣りをするにもライセンスを買わなければなりません。
←これが海で釣りをするときのライセンス金額。しかし、これによってカナダの釣りが成り立っているのです。
↑例えば、淡路島でいう身近な魚、ロックフィッシュ(根魚)の項目をを見てください。私が行ったところ(エリア28)では、Daily Limit 1って書いてあるんです。1日1匹しか持ち帰れない。という意味だと思います。あのカナダでですよ。そんなの考えられませんよね。その点、日本では自由に釣りが出来て、自由に釣った魚を持ち帰ることも出来る(※渓流魚など例外もありますが)。そういう意味では、日本の釣り環境は、とても恵まれていると思います。この時の旅を通して、そのありがたさと同時に自由に釣りが出来る分、いつまでもこの環境が保てるように釣り人が自主的に自然を守って行かなければいけないんだなと思わされました。
皆様、お付き合いありがとうございましたまた、明日から『淡路島釣果情報』頑張って参ります。
(『バンクーバー釣行記』 終 )